遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
本年も引き続き相場予測をさせていただきますのでぜひ皆様のトレードの参考になれば幸いです。
さて、年が明けると同時に金融市場全体は強気ムードに突入しました。
しかし、FOMC議事録で市場予想よりも早い時期の利上げが示唆されると、相場は一気に弱気ムードに転換しました。
さらに雇用統計の結果も予測を下回るなど、今週もリスクオフ相場の継続を予感させます。一方で、利上げが予想されるドルの強さは今週も継続しそうです。
ドル買いを基本スタンスとしながらも、相場全体のリスクオン・オフや経済指標の結果に注視しながらトレードを行っていきましょう。

1月2週目のFX取引に役立つ相場の動きを予想しとるで。チェックして取引の参考にしてや。

よろしくお願いします!
今週の通貨ペアの動き【2022年1月2週目】
今週もテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、両方のバランスを取りながら市場予測を行っていきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円は、日米金融政策格差によるドル買い円売り、さらに日米の株高を受けたリスク選好の円売りが重なり週前半は上昇傾向が見られました。
しかし、その後は米国経済指標の冴えない結果やFOMC議事録でタカ派的な発言があったことから、リスク回避の円買いが見られ、ドル円レートは下落に転じました。
テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも依然として強さが見られるため、先週後半の下落は一旦の調整と捉えることができます。今週は押し目買いが入りやすい展開となるでしょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、週初めに欧州圏で新型コロナウィルス感染拡大していること、それを受けた経済停滞を懸念して、ユーロ売りが加速しました。
しかし、その後は日本株の上昇を受けたリスク選好の円売りによって、ユーロ円レートは上昇に転じています。下落しても押し目買いが入る展開となっており、テクニカル的にも地合いの強さが見られます。
今週もテクニカル的な地合いの強さがユーロ円レートを下支えするでしょう。ただし、株価下落リスクや日本の新型コロナ感染者拡大リスクには十分な注意が必要です。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは、テクニカル的な地合いの弱さや欧米間の金融政策に対するスタンスの違いを受け、火曜日までは下落する展開となりました。
しかし売り一巡後はISM製造業景況指数や米国雇用統計冴えない結果によるドル売り、ユーロ圏の物価上昇→ECBによる早期利上げ予測の高まりを受けたユーロ買いが重なり、上昇に転じています。
テクニカル的な地合いの弱さや、欧州圏における新型コロナウィルス感染拡大や欧米間の金融政策格差を考えれば、下落リスクが警戒されやすい展開が想定されます。。
ポンド円の動き
先週のポンド円は英国における新型コロナウィルス感染拡大を受け、月曜日はリスク回避的なポンド売りによるポンド円レートの下落が見られました。
しかし、その後は東証の大発会による株価大幅上昇を受けた円売りによって大幅な反発を見せると、テクニカル的な地合いの強さが下支えとなり1週間を通して上昇傾向が見られました。
テクニカル的には地合いが強く、今週も上昇する可能性が高いと判断できるでしょう。ただし、株式市場の下落→リスクオフのクロス円下落の流れには注意が必要です。
今週の重要経済指標【2022年1月2週目】
今週も米国を中心に、引き続き重要な指標が発表されます。特に利上げと関連する2つの物価指数の発表は注目です。
アメリカ・消費者物価指数 12月
今週もっとも注目の指標が、水曜日に発表されるアメリカの消費者物価指数です。インフレ圧力が警戒される中、どこまで物価上昇が見られるのか注目です。
前回の結果は前月比でプラス0.8%、今回の予想は前月比プラス0.4%となっています。インフレ圧力が予想を上回ると、イン早期利上げ予測⇒ドル買い、反対に予想を下回ると早期利上げ予測の後退⇒ドル売りの流れが見られるでしょう。
アメリカ・生産者物価指数 12月
木曜日発表の生産者物価指数も、インフレ度合いを見極めるのに重要な指標です。市場へのインパクトは消費者物価指数ほどではありませんが、ドル円やユーロドルのレートに影響を及ぼすことが予想されます。
前回の結果は前月比プラス0.8%、今回の予想は前月比プラス0.4%となっています。消費者物価指数と同じで、予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの流れになる可能性が高いでしょう。
アメリカ・新規失業保険申請件数 1/2~1/8
生産者物価指数と同時に発表される指標がアメリカの新規失業保険申請件数です。前回は予想よりも若干多めの20.7万件という結果に終わりました。
前回の結果を基準にして、前回よりも改善していればドル買いやクロス円上昇などリスク選好的な値動きが発生するでしょう。反対に前回よりも悪化していればリスク回避的な値動きが見られそうです。
アメリカ・小売売上高 12月
金曜日発表の重要指標がアメリカの小売売上高です。前回の結果は予想の0.8%を下回る前月比プラス0.3%でした。一方で今回の予想はプラス0.2%とされています。
予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。米国景気の現状把握や今後の予測を行うために非常に役立つ経済指標です。
アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 1月
今週最後に発表される注目指標がミシガン大学消費者信頼感指数です。前回12月は70.6と力強い結果が発表されました。今回の予想は70.3となっています。
予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。結果発表後は大きく値動きすることが多いので、発表結果をトレードに活かしていきましょう。
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