先週はウクライナ情勢で市場が大きく動く展開となりました。各通貨でリスクオフの値動きが見られ、大きなレート変動が発生しました。
一方で、ロシアによる侵攻が開始すると、リスクオンの値動きに変わるなど、読みにくい相場展開が続いています。今週もウクライナ情勢が市場の注目ポイントとなるでしょう。
また、今週は米国の雇用統計が発表されます。ウクライナ情勢と合わせて相場を大きく動かす要因となるため、予想と結果をよくチェックしておきましょう。

3月1週目のFX取引に役立つ相場の動きを予想しとるで。チェックして取引の参考にしてや。

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今週の通貨ペアの値動き【2月28日~3月4日】
先週につづき、今週も株式市場の展開が大きく影響しそうです。ウクライナ情勢と各国の株価指数を注視しておきましょう。
ドル円の動き
今週のドル円相場はウクライナ情勢の緊迫化によるリスク回避ムードを受け、ドル売りと円買いが進行し、週後半にかけて下落が見られました。
しかし、その後は有事のドル買い、米国経済指標の力強い結果、FRBによるタカ派的な発言、株式市場の持ち直しを受けて上昇に転じています。
テクニカル的な地合いの強さに加え、ファンダメンタルズ的にも日米で金融政策格差があることから、上昇する可能性が高いと判断できます。
ユーロドルの動き
今週のユーロドル相場は、ウクライナ情勢に悪化によるリスク回避のユーロ売りを受けて、一週間を通して下落傾向が見られました。
さらに週後半には、有事のドル買いも見られたことから、レートを大きく下落させています。週末には株式市場の回復によって反発が見られたものの、テクニカル的には地合いの悪さが確認できます。
欧米間で依然として金融政策に対する方向性の格差があることから、今週も下落する可能性が高いと判断できます。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、ウクライナ情勢の悪化によるリスク回避的なユーロ売りとドル買いが重なり、1週間を通して下落傾向が見られました。
木曜日に底を付けた後は、株式市場の大幅反発→リスク選好的なユーロ買い、円売りによってレートが大幅に上昇しました。今週もウクライナ情勢に左右されることが予想されます。
先週の流れが継続するのかどうか、ウクライナ情勢や株式市場の展開を見ながら慎重にトレードを行いましょう。
ポンド円の動き
先週のポンド円は、ウクライナ情勢の悪化により、木曜日にかけてリスク回避的なポンド売りと円買いが進行し、テクニカル的な重要ラインまで下落しました。
しかし、その後は株式市場の大幅な反発に伴い、リスク選好的なポンド買いと円売りが進行し、ポンド円レートは急回復を見せました。
株式市場で再度大崩れが見られない限り、今週のポンド円は上昇する可能性が高く、安定的な値動きを見せるでしょう。
重要経済指標【2022年3月1週目】
今週も指標結果が大きくレートを左右するでしょう。雇用統計など注目指標が多数発表されます。
アメリカ・ISM製造業景気指数
水曜日に発表される経済指標がアメリカのISM製造業景気指数です。前回の結果は57.6でしたが、今回の予想は前回を上回る58.0となっています。
予想を上回ればドル買い、予想を下回ればドル売りとなるでしょう。景気の先行きを予測するためにも、注目される指標です。
アメリカ・ADP雇用者数 2月
水曜日発表の経済指標が、2月のアメリカ・ADP雇用者数です。前回は前月比マイナス30.1万人とさえない結果に終わりました。
今回の予想はプラス31.0万人となっています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。雇用統計の先行指標としても注目が集まります。
アメリカ・新規失業保険申請件数 2/20~2/26
木曜日発表の注目指標が新規失業者保険申請件数です。前回は23.2万件と予想通りの結果に終わりました。ここ数週間は横ばいの状況が続いていますが、今週はどのような結果が発表されるでしょうか。
今回、前回の結果を基準に、前回を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。雇用状況の把握に役立つ指標であるため、雇用統計の予想を立てる際に役立ちます。
ISM非製造業景気指数 2月
金曜日発表の経済指標が、2月のアメリカ・ISM非製造業景気指数です。前回の結果は59.9、今回の予想は60.9となっています。
予想を上回ればリスク選好的なドル買い、予想を下回ればリスク回避的なドル売りとなるでしょう。雇用統計の先行指標としても注目が集まります。
アメリカ・雇用統計 2月
金曜日発表の注目指標がアメリカの雇用統計です。前回はプラス46.7万件と予想を大きく上回る結果が発表されたため、発表直後にはリスク選好的なドル買いによって、ドル円レートは40pips近く上昇しました。
今回の予想はプラス40.0万人とされています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。予想と結果に大きな乖離があれば、今回もレートが大きく変動することが予想されます。
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