先週も各国の金融政策に対する姿勢によって、為替相場の方向感が決まりました。今週も各国要人の金融政策に対する発言には十分注目しておきましょう。
基本的な方向感は金融政策によって決まりますが、短期的には経済指標の結果も相場の流れに大きく影響します。短期でバイナリーオプショントレードを行う方は、指標の予測と結果には特に注目する必要があります。
その他、株式市場の展開、地政学リスクにも考慮しながら総合的に予測を行っていきましょう。

4月4週目のFX取引に役立つ相場の動きを予想しとるで。チェックして取引の参考にしてや。

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今週の通貨ペアの値動き【4月18日~4月22日】
今週も各国の金融政策に対する姿勢、経済指標の結果、テクニカル的な地合いを考慮しながら、トレード戦略を立てていきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円は、黒田日銀総裁による必要であれば追加の金融緩和を行うというハト派的な発言、FRB理事によってバランスシート縮小に着手するという発言があり、ドル円は上昇傾向が見られました。
節目となる125円も軽々と突破し、まだまだ上昇余地があるとのトレーダー心理もドル円レート上昇を後押ししたことが考えられます。
今週も基本戦略は「HIGH」で問題ないでしょう。ただし、利益確定による一旦の下落には注意が必要です。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは、ウクライナ戦争の長期化懸念、ユーロ圏経済指標の冴えない結果によるユーロ売り、米国経済指標の力強い結果を受けたドル買いが進展しました。
さらに、テクニカル的な地合いの弱さ、ECBとFRBで金融政策の方向性が異なることも意識され、ユーロドルレートは一週間を通して下落傾向が見られました。
移動平均線で弱気のパーフェクトオーダーが成立していることなど、テクニカル的な弱さも感じれられ、今週も下落が予測されます。
ユーロ円の動き
今週のユーロ円は、ユーロ売りと円売りが重なり、方向感の見えにくい展開となりました。日足で見ると、月曜日、水曜日、金曜日に上昇圧力が高まりましたが、137.0円付近のレジスタンスが強く、売り戻される値動きが見られました。
ただし、安値が切り上がっていることから、テクニカル的には地合いの強さが感じられます。137.0円を越えれば、さらに上昇する可能性も十分にあるでしょう。
ウクライナ戦争の深刻化や、株式市場の大崩れが無ければ、今週は上昇傾向が見られる可能性が高いと考えられます。
ポンド円の動き
先週のポンド円は日英間で金融政策に対する姿勢の違いが意識され、上昇トレンドが見られました。日足チャートを見ると、テクニカル的な強さも感じられます。
円安からの極端な巻戻し、株式市場の大崩れが無ければ、来週もポンド買いと円売りは継続する可能性が高いと判断できます。
すでに節目となる164.65円付近を上抜けしています。次に意識される166.0円付近の値動きに注目しながら「HIGH」を仕掛けていきましょう。
重要経済指標【2022年4月4週目】
先週につづき今週も経済指標の結果発表で、相場が大きく動く展開が想定されます。アメリカを中心に重要指標の予想をチェックして、発表後のトレードに活かしていきましょう。
中国・実質GDP第1四半期
今週月曜日に発表される経済指標が中国の実質GDPです。今回は第1四半期の数値が発表されます。前回の結果は前年比プラス4.0%、今回の予想は前年比プラス4.3%とされています。
主要通貨ペアに直接的な影響はありませんが、世界の市場全体がリスクオンに傾くのかリスクオフに傾くのかを決める大きな要因となるのでチェックしておきましょう。
アメリカ・中古住宅販売件数 3月
水曜日発表の注目指標が3月におけるアメリカの中古住宅販売件数です。前回2月は602万件と1月の650万件を大きく下回る結果に終わりました。
今回3月の予想はさらに減少し、577万件とされています。予想に反して、前回と同程度か上回る結果が出ればリスクオンのドル買い、予想通りに減少していればリスクオフのドル売りが見られるでしょう。
アメリカ・新規失業保険申請件数 04/10 – 04/16
木曜日の注目指標がアメリカの新規失業者保険申請件数です。先週は前週比で18.5万件と、予想をやや上回る結果に終わりました。
先週の結果を基準にトレード戦略を考え、申請件数が減少していればリスクオンのドル買い、反対に申請件数が増加していればリスクオフのドル買いの流れが見られるでしょう。
アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 4月
木曜日に発表されるもう一つの指標がフィラデルフィア連銀景況指数です。前回の結果は27.4、今回の予想は20.5と減少が見込まれています。
ウクライナ戦争が長期化する中、どの程度指数が悪化するのか注目されます。予想ほど悪化していなければドル買いなどリスクオンの値動きが、予想以上に悪化していればドル売りなどリスクオフの値動きが見られるでしょう。
日本・消費者物価指数 3月
金曜日発表の注目指標が日本の消費者物価指数です。前回2月の結果は前年比プラス0.9%と予想通りでした。今回3月の予想は前年比プラス1.2%とされています。
予想を上回るほど物価が上昇していれば、日銀の金融緩和継続が困難との見方が出るため円買いの流れが見られるでしょう。反対に予想ほど物価が上昇していなければ、日銀の金融緩和継続が予測されるため円売りの流れが見られそうです。
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