FXは自動売買を導入して、自分自身がいなくても自動的にトレードをすることができます。
最近は特に、自動売買が注目されつつあり様々な自動売買が出回っています。
海外FXでも自動売買を用いたトレードができます。しかし、全ての海外FXが可能という訳ではありません。
本記事では、自動売買に必要なものやおすすめの海外FX業者などを詳しく解説していきます。
自動売買をやってみたい方、海外FXを利用されている方はぜひ参考にしてください。
海外FXで自動売買は可能?
冒頭でも書いたとおり、海外FXで自動売買をすることは可能です。しかし全ての業者が可能という訳ではありません。
また、口座の種類によっても自動売買の可否が変わってきます。
口座の条件などに、「EAやシステムトレードOK」というような文章がある場合、問題なく自動売買を導入できます。
用語として、『自動売買』や『システムトレード』『ミラートレード』などがあります。
まずはこれらの違いを明確にするため、簡単に用語解説をします。
自動売買(EA)とは【用語解説①】
トレード方法には、大きく分けて2種類あります。
- 裁量トレード
- 自動売買
裁量トレードは、注文から決済までの全てをトレーダー自身で行います。
それに対して自動売買では、注文から決済まで全てを自動的にしてくれます。
『自動売買システム』や『自動売買プログラム』などと言われますが、基本的に全て同じ意味です。
自動的に取引をしてくれるものを総称して自動売買と言います。また、自動売買は『EA』と呼ばれることがあります。
これは自動売買プログラムが、MT4やMT5で稼働するものをエキスパート・アドバイザと読ぶからです。エキスパート・アドバイザは「Expert Advisor」なので、略称してEAになっています。
EAはMT4またはMT5で稼働する自動売買という認識でOKです。
システムトレード【用語解説②】
システムトレードは、あらかじめ決めたルールに従って機械的に判断してトレードすることです。
例えばインディケーターのようなシステムで、売買サインがでたら、その通りにトレードするといったものです。
システムトレードは、【人間が機械的にトレードするもの】という認識で大丈夫です。
これを完全に自動化したものが、自動売買に含まれます。
ミラートレード(コピートレード)【用語解説③】
ミラートレード(コピートレード)も自動売買のひとつで、プロトレーダーの取引を鏡のようにコピーして自動的に取引するものです。
簡単に言うと、プロのトレーダーがエントリーすると同じようにポジションを自動的に持ちます。
一部では、ライブ配信をしている方のトレードを真似して取引するのでミラトレと読んでいることもあります。
基本的な認識として、自動的に取引してくれるものを総称して自動売買。その自動売買の種類として、システムトレードやミラートレードがあるという風に考えておけば大丈夫です。
自動売買に必要なもの
自動売買は、すぐにできるという訳ではなく、いくつか準備する必要があります。
自動売買をするために必要なことは主に3つです。
- 自動売買OKなFX口座を開設
- 自動売買システムを選ぶ
- VPSサーバーの契約
自動売買をすること自体は、③VPSサーバー契約がなくても可能です。
しかし、現実的にはあまりおすすめできない理由があります。理由は詳しくは後述します。
それでは必要なこと3つをそれぞれ詳しく解説していきます。
自動売買OKなFX口座の開設
まずは自動売買が可能なFX業者を探す必要があります。
もし自動売買が禁止なFX業者で、自動売買をしてしまうと規約違反になり口座の凍結や出金停止になる可能性があります。
禁止の口座では自動売買を絶対しないように注意してください。
海外FX業者の多くは自動売買が可能です。
ただし、口座タイプによって禁止されている場合があります。
必ず口座タイプの使用条件などを公式サイトで確認してください。
FX口座を開設する際は、MT4やMT5に対応するかも確認しておきましょう。
MT4やMT5に対応していれば、大抵の自動売買は使用できます。
逆に業者独自のプラットフォームしか対応していない場合、自動売買が使用できない可能性があるので注意です。
自動売買におすすめの海外FX業者は、ランキング形式で後述しています。
自動売買のシステムを選ぶ
自動売買システム(プログラム)は無料・有料とあり、数えきれないほどあります。
入手方法は、販売サイトや個人から直接入手などさまざまです。
下の画像は、システムトレードや自動売買の販売サイトで有名なテラス(terrace)です。
自動売買は、下記のような点を判断しつつ選ぶ必要があります。
- 対応している通貨ペア
- 取引する時間足
- トレードのルール内容
- 収益率・実績
- 評価やクチコミ
入手方法は、自動売買システムを販売しているサイトやフリマサイト、個人から直接入手などあります。
注意点として、必ず実績などを確認しましょう。自動売買を販売している中には、利益が出せなものを高額で販売している場合があります。
また、詐欺の被害者が少なからずいるのが現実です。
はじめての方は最低限、どのくらいの収益が出せているのか実績を掲載していて、第三者からの評価・クチコミがあるものを選んでおきましょう。
良い自動売買の見つけ方に関しては、記事後半で解説しています。ぜひ参考にしてください。
VPSサーバーの契約
MT4・MT5で自動売買を行うには、基本的にPCを常に起動させておく必要があります。
PCが起動していないと、自動売買で取引をすることができないので自動売買の意味がありません。
仕事をしている間も自動売買ができるようにしておくには平日24時間はPCを起動させておくことになります。
しかし、そうなると電気代が高くなることやPCの寿命を縮める原因になります。
この悩みを解決できるのが『VPS』です。これは、Virtual Private Server(バーチャル・プライベート・サーバー)の略です。
VPSは「仮装専用サーバー」の役割をもち、業者が提供してくれているサーバーを借りて、ネット上で24時間MT4・MT5を稼働させることができます。
VPSは、FX業者が提供している場合もあれば、自分で業者を見つけて契約するパターンもあります。
無料または月額数千円で利用できます。
初心者の方はFX業者が提供してくれているものを選んでおけば間違いありません。
VPS契約の経験がある方は、海外の格安サービスを契約することもおすすめです。
自動売買におすすめの業者ランキング
自動売買におすすめの業者を5位までのランキングにしました。
順位の優劣はありますが、特徴や内容が違うため、それぞれに良さがあります。
自分に合いそうな業者を選ぶことが一番です。
ぜひ参考にしてください。
第5位:HotForex
HotForexでは、自動売買のひとつであるコピートレードが利用できます。
これはプロトレーダーのトレードをそのままコピーできるもので、一般的にミラートレードと言われているものです。
このメリットは、PCをつけっぱなし、またはVPSを借りる必要がないということです。
MT4にログインできれば良いので、スマホのみで自動売買ができます。
無駄な出費は避けたい、資金があまり用意できないという方は、HotForexでコピートレードをすることをおすすめします。
第4位:Tradeview
Tradeviewは最大レバレッジが200倍と、他社に比べて低いですが、取引制限と取引量の制限がありません。
初回の最低入金額が10万円以上と高いので初心者には、不向きです。
しかし既に結果を出せているトレーダーにはおすすめの業者です。
特にスキャルピングが強いこととスプレッドの狭さが強みです。自動売買でスキャルピングがメインの場合、スプレッド幅が狭いことが重要になってきます。
スキャルピングをする方などは、ぜひTradeviewをお使いください。
第3位:FBS【無料VPSあり】

FBSは基本的なスペックが高いだけでなく、無料VPSの条件が他社と比べて簡単です。
その条件はこちら。
- 450ドル以上の入金を1回以上している
- 毎月3ロット以上の取引をしている
450ドル以上(約5万円)の入金は、初心者でもそれほど高いハードルではないと思います。
1度でもこの金額以上の入金ができていれば、あとは毎月の取引量のみです。
初心者の方でも、無料VPSを使いやすいようになっているのでVPS利用料の出費が減らせます。
その他にも、FBSは海外FXでは珍しい株式・仮想通貨も取引できます。さらにコピートレードも可能です。
自動売買はもちろん、裁量トレードをする方も口座開設をしておきたいところです。
第2位:XM【無料VPSあり】

2位はXMです。1位と大差はありませんが、VPSが日本語未対応ということで、初心者や英語が苦手な方のハードルが高いことが欠点です。
XMは海外FXとして認知度No. 1と言っても過言ではないくらい人気です。
自動売買も許可されているので、問題なく使用できます。
無料VPSの条件はこちら。
- 口座残高5,000ドル以上(約55万円)
- 1ヶ月に往復5ロット(50万通貨)のトレード
口座残高が5,000ドル以上(約55万円)という金額は初心者にはかなり厳しいと思います。
そんな場合でも、大丈夫です。
有料の場合は、月額28ドル(約3,080円)程度で利用できます。
VPSの登録は、日本語が未対応なので英語が必要になります。
簡単な英語なので、慣れている人であれば問題ありませんが、初心者にはハードルが高いかもしれません。
第1位:GAMFOREX【無料VPSあり】

おすすめの業者の第1位は、GAMFOREX(ゲムフォレックス)です。
XM同様、海外FXとして非常に人気がありボーナスキャンペーンも豊富です。
自動売買に関してもOKで、GMAFOREXからも多くの無料EAやミラートレードが提供されています。
特に初心者が自動売買をするにあたってはXMよりもGAMFOREXの方が優れています。
理由としては、無料VPSのハードルと無料EAが使い放題という点です。
無料VPSの条件は、口座残高が5,000ドル以上(約55万円)で無料で利用できます。
条件の金額自体はXMと同じですが、1ヶ月の取引量などは特にないので、少しハードルが低くなっています。
やはり、口座残高の金額は初心者には厳しいですが有料の場合は、月額28ドル(約3,080円)程度で利用できます。
さらに、GAMFOREXでは豊富な無料EAサービスがあり、沢山のEAを使い放題です。
GAMFOREXだけで自動売買をできる環境が整えられます。
はじめて自動売買をする方やFX初心者は、ぜひGAMFOREXを検討してください。
良い自動売買の見つけ方
有料・無料に関わらず、自動売買は数えきれないほどの数があります。
そこで、どのような自動売買であれば良いのか、あるいは悪いのかを見極める力が非常に重要になります。
基本的に自動売買を判断するときのポイントは以下のようなものがあります。
こちらは、GAMFOREXの無料EAのひとつです。
- 使用時間軸
- 勝率
- 勝ちトレード回数
- 負けトレード回数
- 平均収益
- 平均損失
- PF(プロフィットファクタ)
- 損失レシオ
- 最大ドローダウン
- 含み損益
- 総獲得pips
- 投資収益率
このような判断材料があります。
まずは、これらのパフォーマンスについての記載がある自動売買を選びましょう。
パフォーマンス情報がなく、月利が高いものなどは詐欺の可能性が高いので注意です。
では、何を判断して良い自動売買を見つけていくのかを解説していきます。
- 使用期間が長く、総取引回数の多いもの
- 資産残高の推移が右肩上がり
- PF(プロフィットファクタ)が大きい
- ロングとショートの比率が同等に近いもの
使用期間が長く、総取引回数の多いものを選ぶ
まず判断のひとつとして、いつからの運用なのか、総取引回数はどれくらいなのかを確認します。
なるべく使用期間が長くて、トレード回数が多いものを選びます。
その理由は、最近できた自動売買の場合、取引回数が少なくて十分な検証ができていないことがあるからです。
たとえば、月利50%の自動売買があったとします。
それを詳しく見てみると、使用期間が1ヶ月程度で、トレード回数が数十回であればどうでしょうか。
『たまたま良い結果がでた』と判断できます。
最低限、期間が2〜3年程度あるもので、トレード回数が1,000回以上あるものを選んでいきましょう。
資産残高の推移が右肩上がり
これは単純ですが、とても大切です。大半の場合、資産残高の推移がグラフで記載されています。
その資産残高グラフが右肩上がりになっているもの以外は選択から外します。理由はシンプルで、右肩上がりであれば利益があり、資産が増えているからです。それ以外は、選ぶメリットなしです。
逆に右肩下がりであれば、資産がどんどん減っているということです。
そんな自動売買は誰も使いたいと思えませんよね。
なるべく長期間、収益が出ていて右肩上がりであれば、良い自動売買のログラムと言えます。
PF(プロフィットファクタ)が大きい
PFまたはプロフィットファクタの数値が、高いものを選びましょう。
これは、利益と損失額の比率です。
PFが1の場合、利益と損失が同じなので資産が増えていません。
PFの数字が大きいほど、利益額が大きくなります。
選ぶ基準としてはPFが1以上は必須です。
最低でもPFが1.3以上のものを選ぶようにしておきましょう。
ロングとショートの比率が同等に近いもの
実はかなり重要なことです。
相場は常に変化しているので、ずっと同じ注文をしていると、いずれ負けていきます。
つまり上昇相場でも下降相場でも、同じくらい利益が出せるものがベストです。
例えば、ロングの回数が極端に多くてショートが少ない自動売買は、上昇トレンドには強いかもしれません。
しかし下降トレンドになると、負けが続く可能性が高くなります。
さらに、このような自動売買は、コロナショックのような急激な暴落で一気に資金が溶けていきます。
大前提として、コロナショックのような相場の転換期は、自動売買を停止させておくことが無難ではあります。
しかし、このような相場でも損失を抑えつつ利益を出しやすいのがロング・ショートどちらでも対応できる自動売買です。
まとめ:自動売買も海外FXでやるのがおすすめ
海外FXでも自動売買を導入することは可能です。
国内FXで自動売買をする際に、万が一のことがあった場合、知らない間に追証が発生しているというパターンもあるかもしれません。
海外FXであれば基本的に、ゼロカットシステムを採用しているので、そのようなリスクはありません。
つまり裁量トレードだけでなく、自動売買をする場合も海外FXは強いです。
それでは本記事の内容をまとめます。
自動売買に必要なことは以下のとおりです。
- 自動売買OKなFX口座の開設
- 自動売買を選ぶ
- VPSサーバーの契約
VPSは絶対に必要という訳ではありませんが、平日24時間の稼働や電気代などを考えるとVPSを利用した方が現実的におすすめです。
VPSは無料・有料とありますが、無料VPSは条件が初心者には厳しいことが多いです。
業者によって違う場合がありますが、基本的にミラートレード(コピートレード)はVPSなしでもOKです。資金が少額であれば、ミラートレードができる業者を選ぶことも選択のひとつです。
自動売買におすすめのFX業者はこちら。
- GAMFOREX【無料VPSあり】
- XM【無料VPSあり】
- FBS 【無料VPSあり】
- Tradeview
- HotForex
良い自動売買を選ぶためのポイントは以下のとおりです。
- 使用期間が長く、総取引回数の多いもの
- 資産残高の推移が右肩上がり
- PF(プロフィットファクタ)が大きい
- ロングとショートの比率が同等に近いもの
自動売買は、詐欺の被害があるのが現実です。良い自動売買の入手のために、第三者からの評価やクチコミなど、なるべく多くの情報を調べてください。
まだ自動売買をしたことがない方は、これを機にぜひ挑戦してみてください。
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