
寝落ちしてポジション持ち越したら強制ロスカットされちゃいました…トホホ
海外FXで取引をしている時に、夜寝ている間に大きな為替相場の動きがあってチャンスを逃してしまった経験がある人は少なくないはずです。
起きて取引をしていたらかなりの利益が出ていたのに…とがっかりすることになりますが、デイトレード手法を使えばチャンスを逃すリスクを回避することができます。
少額投資から始められて短時間の取引を繰り返していくので、短期間取引になり次の日にポジションを持ち越すことがありません。
海外FXを専業にすることも副業にすることもできるデイトレード手法について、利益をだすための方法や利益率・リスクなど細かい部分をまとめてみました。
デイトレード・デイトレーダーとは?

デイトレードとは1日24時間の中でポジションを保有し決済を何度も繰り返し行う取引手法です。
- その日のうちにポジションは手仕舞いにして完結させ翌日に持ち越さない
- ポジションは数十分~数時間の保有
- 1回あたりの利益は20pips~100pips程度が目安
デイトレーディングやデイトレと呼ばれているのはすべてデイトレードのことです。比較的多くのトレーダーがデイトレードを導入して取引を行っています。
スキャルピング、スイングトレードとの違い
他にもスキャルピングトレードやスイングトレードがありますが、トレードの時間・目安の利幅・手法が適した相場の状況などで大きな違いがあります。
手法 | 取引時間 | 目安利幅 | 適した相場の状況 |
---|---|---|---|
スイングトレード | 数日~数か月(長期) | 数十~数百pips | 中長期のトレンド相場 |
デイトレード | 数分~数時間(短期) | 20pips~100pips | 短期トレンド |
スキャルピング | 数秒~数分(短期) | 2~10pips | ボラティリティが高い相場 |
スキャルピングとは短時間の間に何度も決済を繰り返す手法で小さな利益を積み重ねていく手法のことです。
スキャルピングとは逆にゆっくりとした取引がしたいならスイングトレードもあります。
でも 必要資金が大きくなってしまうので、短期間でゆっくりとした少額取引がしたいならデイトレードがぴったりなんです。
取引時間帯からトレンドを読み取る
デイトレードは1回の取引だけで大きな利幅を稼ぐことができて、利益を効率よく得ることができるのが特徴です。
だからと言って暇な時間に適当に取引をしていては利益を出すことはできません。デイトレードをするのに適している相場の状況は短期トレンドが発生している時です。

短期トレンドはいつなんでしょうか?

相場が活発に動く時間帯とトレンドが発生しやすい時間帯が関係しとることを頭に入れておけば予想を立てやすいで。
世界中の為替相場は時差があるので24時間オープンしていることになり、月曜日~土曜日の早朝までは取引ができます。
とくに三大市場である「ニューヨーク」「ロンドン」「東京」の市場時間(日本時間)はニューヨークが22:00~翌7:00、ロンドンが16:00~翌2:00、東京が9:00~15:00と時差によるばらつきがあります。
トレンドが発生しやすい時間帯
トレンドを狙うのであればそのなかでも特に、各市場で活発になる時間を狙いましょう。
三大市場の取引時間(日本時間) | 市場が活発になる日本時間 |
---|---|
ニューヨーク市場(22:00~翌7:00) | 22時~25時頃 |
ロンドン市場(16:00~翌2:00) | 16時~18時 |
東京市場(9:00~15:00) | 10時~正午12時 |
- 昼間に仕事をしていて帰宅後に取引をする
- 子供を寝かしつけて家事を済ませて取引をする
- 学校やバイトのあとの取引をする
- 夜の仕事をしている
- 専業主婦で午後に自由時間がとれる
海外FXのデイトレード1本で生活をする人ならトレンドが発生しやすいすべての時間でデイトレードをすることができます。
でも副業にしている人や主婦のお小遣い稼ぎの場合はずっと張り付いておくのは不可能です。そんな時は状況に応じてどちらかのトレンドが発生しやすい時間帯を使えば利益が期待できるようになります。
最も取引が活発になりトレンドが発生しやすいのはニューヨークタイムで、ボラティリティが高い傾向・重要経済指標の集中・オプションカットの締め切りという3つの大きな特徴があります。
デイトレードにおすすめな通貨ペア
デイトレードをする時は通貨ペアも適当に選ぶのではなく、適したものを選ぶことが利益に結び付いていきます。
- 複数の通貨ペアを選ぶ
- ドルストレートまたはクロス円をメインにする
ドルストレートはドルとの通貨ペア、クロス円は日本円とドル以外の通貨ペアのことです。
その時のトレンドになっている通貨ペアを選ぶことになるのですが、デイトレードで取引するためにチェックされている監視通貨をご紹介しておきます。
- ドル/円
- ユーロ/ドル
- ポンド/ドル
- 豪ドル/ドル
- ポンド/豪ドル
- ユーロ/豪ドル
- ユーロ/ニュージーランドドル
- ユーロ/円
- ポンド/円
- 豪ドル/円
海外FXでのデイトレードが初めてのトレーダーはクロス円から始める人が多いのですが、クロス円の通貨ペアにはリスクがあります。
- 取引量が制限されている
- 値動きが激しい
- 予想外の暴落や暴騰が起こりやすい
絶対に避けるべきとまでは言いませんが リスク・難易度が高いので初心者にはおすすめできない通貨ペアです。
デイトレード初心者のうちはドルストレートの通貨ペアを選んで取引をすることをおすすめします。
テクニカル分析を身につけておくべき
デイトレードはテクニカル分析ができる力を身につけておく方が利益を出せる可能性が高くなります。
- トレンド系テクニカル分析2種類
- オシレータ系テクニカル分析
です。そしてテクニカル分析では大きく分けて3つのトレンドを予想することができます。
上昇トレンド

下降トレンド

トレンドなし

トレンド系は移動平均線と一目均衡表を使って、オシレータ系はADXとRSIをその時の状況に応じて使うのがおすすめです。チャートはローソク足です。
トレンドフォローの精度をあげてデイトレードに挑みたいという人はマルチタイムフレーム分析(MTF)を使います。
デイトレードだけではなくほとんどの取引手法に使える分析法なので、海外FXでは知識をつけておくと利益が出せる可能性がかなり高まるとまで言われています。
長期足・中期足・短期足の3つの時間足から分析していくのですが
長期足:トレンドの方向
中期足:トレンドの方向
短期足:エントリー方向・エントリーポイント
というようにそれぞれに役割があります。エントリーポイントがしっかり分析できるので、取引手法の持ち味を最大限に出したトレードができるようになります。
デイトレードでマルチタイムフレーム分析をしておけば、損切の可能性が低くなり勝率アップ・リスクがコントロールできるから利益率もアップするということです。
デイトレードはシンプルな順張りから始めてみる
初めてデイトレードをするなら複雑な手法は避けてシンプルに順張りから始めて、まずは慣れることを重要視します。
順張りトレードをする時は海外FXではほとんどのトレーダーが活用しているダウ理論をもとにしたトレードがおすすめです。
ダウ理論とは?
海外FXでプロトレーダーも活用しているダウ理論とは、19世紀終わり頃にアメリカの証券アナリストであるチャールズ・ダウが提唱した理論のことです。
たくさん存在するテクニカル分析の基盤ともなる相場理論で、世界各国の投資家が絶賛し認めているすごい理論なんです。
ダウ理論は6つの基本原則から構成されています。
- 価格(平均株価)はすべての事象を織り込む
- トレンドは主要・二次・小の3つに分類される
- 主要トレンドは先行期・追随期・利食い期の3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
ダウ理論ではチャートのジグザグが続いている限りはトレンドが継続するという考え方です。
簡単に言うと転換シグナルが出ないうちは、今見ているトレンドの目線を変えなくてもいいということになります。
エントリーポイントは?
ダウ理論を使ってデイトレードをする時のエントリーポイントは、理論通りに決めればいいだけなので簡単です。
上昇トレンド
ダウ理論の基本原則の最後の項目はトレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続するでした。だからトレンドが確認できれば、あとはそのままついていくだけです。

チャートの相場が上昇する動きに注目して見て①から②のように一旦上がってまた下がることがあるので、その時はトレンドが確認できたことにはならずまだ様子を見ます。
③のように確かな上昇トレンドが確認できたところで押し目買いをします。

エントリーはどこの位置ですか?

例のチャートなら④でエントリーやで
明確なトレンドが続く限り利益確定のポイントがくるまで待機します。
デイトレードでは 上昇トレンドが終わるシグナルが確認できればすぐにためらわずに手仕舞いをしてください。
下降トレンド

下降トレンドでも同じように下降している相場が一旦上がりまた下がったとしても様子を見ます。
①の時点で下降しまた②まで値上がりしています。その後③で安値の切り下げが明確になり、下降トレンドも確認できました。

上昇トレンドが確認できてからエントリーをしよるさけ、④でエントリーをする流れになりまっせ

④ですね!勉強になります。
チャートを見てもどの位置でトレンドが発生しているかよく分からないという時は、移動平均線を使ってみるとすごく見やすくなるはずです。
移動平均線を使っているとポジションを保有した後にデッドクロスで利益確定をすることもできるのでおすすめです。
平均足と移動平均線を使った順張り
トレンド相場でデイトレードをする時に役に立つのが平均足と移動平均線を使った順張りトレードです。
- ニューヨーク時間
- ロンドン時間
ローソク足はトレンド発生中でも違う色が混ざりますが、平均足は同じ色になりやすいのでトレンドを捉えやすくなっています。
だからと言って 線の色が変わったからとエントリーをするとだまされることもあるため、移動平均線も使ってトレンド転換も確認しながらデイトレードをするのです。
使う時間足は日足・4時間足・1時間足・15分足の4つです。移動平均線のパラメーターは21MAに設定します。

平均足と移動平均線を使うんですね!

4つの時間足で同じ色の平均足であることが確認できてから、デイトレードのエントリーをしたってや

【買いポジション】
- 21MAの上に上位3つの時間足が位置している
- なおかつ平均足が陽線である
- 15分足で陰線が陽線に変わったらエントリー
【売りポジション】
- 21MAの下に上位3つの時間足が位置している
- なおかつ平均足が陰線である
- 15分足で陽線が陰線に変わったらエントリー
なかなか日足・4時間足・1時間足・15分足の色・移動平均線の位置がデイトレードをする時の条件に合わないという時は、動きが小さく今は手法が使えないということを意味しています。
無理な取引は避けて時間足の色・移動平均線の向きがそろうときを待ちましょう。
ボリンジャーバンドで統計学的デイトレード
海外FXでデイトレードなどの短期取引に多く使われているテクニカル指標がボリンジャーバンドです。
- 統計学に基づいた相場のボラティリティ(振れ幅)を測定
- 価格変動の範囲を予測
- 移動平均線と標準偏差からなる5本の線で構成

中央の緑の線が移動平均線で、両側に挟むように位置している青と赤は標準偏差「σ(シグマ)」を表す線です。
移動平均線より上の青の線は+1σ、赤の線は+2σ
移動平均線より下の青の線は-1σ、赤の線は-2σ
シグマは一定の期間のレートの平均から現在のレートがどの程度ズレているかを表示するものです。
レートが±1σになる可能性は68%、±2σになる可能性は95.5%と言われているので、+2σを超える可能性はたったの4%しかないということになります。
ボリンジャーバンドでデイトレードをする時は だましに注意してください。
注目すべきは移動平均線の動きで、だましなのかどうか見分けるポイントは2つあります。
- ±2σの線にヒゲだけが到達している時
- バンド幅が平らになった時
このようなボリンジャーバンドの特性を活かしてトレンドにのって利益を出す手法をボリンジャーバンドの拡散(エクスパンション)を狙う順張りと言います。
ボリンジャーバンドの拡散を狙う順張り
ボリンジャーバンドの形には5種類あります。
- バンドが上下に開いている(エクスパンション)→ボラティリティが拡大
- バンドがトレンドの方向へ平行に動いている→トレンド発生中
- バンドが上下に閉じて狭くなっている→レンジ相場になる可能性が高い
- バンドが横に平行に動いている→ほどよいボラティリティ
- うねりながら狭いバンド幅で動いている(スクイーズ)→不安定で動きが予測しにくい
デイトレードにおすすめなのは、バンドが上下に開いているエクスパンションの形になっている時です。
まずボリンジャーバンドのレンジ相場でスクイーズになるのを待ち、エクスパンションの前兆を探します。
1時間足でエクスパンションが確認できれば次は15分足または5分足を見て、押しや戻りがきた時にエントリーするだけなので難しいことはありません。
あとはエクスパンションが終わりを迎えるタイミングで利益確定をすれば、利幅を得ることができる手法です。
上昇トレンド

青い矢印の部分でエクスパンションの兆候が確認できたのでエントリーをする準備をしておきます。
大幅にバントが開き上昇したので+1σよりも安くならないことを確認して黄色の〇で囲った部分でエントリーをします。
ローソク足が-1σに到達するまで待ってから利益確定をするか、移動平均線に到達したら利益確定をします。
下降トレンド

青い矢印の部分でバンドの幅が狭くなっているのでエクスパンションの兆候が確認でき、エントリーの準備をします。
大幅にバンドが開き急激に下降したので-1σよりも価格が高くならないことを確認して黄色の〇で囲った部分で売りのエントリーします。
ローソク足が+1σに到達するまで待ってから利益確定をするか、移動平均線に到達したら利益確定をします。
NYボックスブレイクで1日1回のデイトレ
アメリカの投資家ロブ・ブッカーが考案したトレード手法で、複数回トレードをするデイトレードの中でも珍しい1日1回のシンプルな取引です。
ロブ・ブロッカーは海外FXの著書でNYボックスブレイクを紹介し、自身も取引で3億4000万円を稼いでいるプロトレーダーです。
ニューヨーク時間の夜0時~朝7時の市場が動き始める前の時間の値動きからトレンドの方向性を見て順張りをして利益をあげる手法です。

- 15分足でユーロ/米ドルでトレード
- 日本時間12時~21時の高値と安値でボックスを作る
(夏時間は13時~20時) - 終値がボックスの外に抜けてからエントリー
- 上抜けなら買い、下抜けなら売り
- 利益確定+20pips・損切り-30pips
- 損切りになったら逆方向で再度エントリーしリバーサルトレード
昼間は本業で海外FXに使う時間が少ない人でも、帰宅後にサクッと1回取引をするだけなので簡単ではあります。
利益を出している人はもちろんいるのですが、ユーロはヨーロッパ市場の前場である16時~19時にトレンド形成することが多いので使えないというトレーダーもいます。
ヨーロピアンボックスでデイトレード

デイトレードの手法として昼間に仕事がある人はややこいかもしれんから、ヨーロピアンボックスも紹介するで

ヨーロピアンボックス??

NYボックスブレイクと同じようにボックスを作るのですが、ヨーロピアンボックスなので時間帯が変わります。
【日本時間】
夏:8時~15時
冬:9時~16時
ヨーロピアンボックスならヨーロッパ市場の前場のブレイクが起こりやすい時間帯にかかっているので、ユーロやポンドの取引の勝率は高くなります。
海外FXのデイトレードのコツ
いくつか海外FXのデイトレードの手法をご紹介しましたが、コツとしては3つのことを意識して取引をしてみてください。
- 自分の資金に見合った金額でトレードをする
- トレンドを意識した取引を心がける
- チャートを見て相場を分析する
短期取引ができるデイトレードは海外FXで取引をしている人なら誰でも合う訳ではなく、向いている人には特徴があります。
- チャートを見るのが嫌いではない、好きである
- すぐに感情的にならずに冷静なトレードをすることができる
- 人に聞くより自分で確認しないと納得できない人
- ここぞという時に考えをサッと変えられる人
デイトレードにおいてチャートを見て分析するのが嫌いだったら元も子もないですよね。
自分で戦略を立て為替の動きを見て土壇場で考えを変え対応する力や、調べて自分の糧にする力も欠かせません。
またデイトレードよりスピーディーな取引をしたい方はスキャルピングがおすすめです。
当サイトではスキャルピングにおすすめな海外FX業者もランキング形式で紹介しているのでぜひそちらもご参照ください。
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