海外FXのスワップポイントとは|リスク回避の方法とスワップ金利の仕組み・比較

海外FXのスワップポイントまとめ

よくスワップやスワップポイントという言葉が登場しますが、海外FX初心者の人は意味をあまり理解しないまま取引をしていることもあるようです。

簡単に言えばスワップポイントは【金利の差】のことなので、利益を出すためには知識をつけておいた方がメリットになりますよ!

為替の差以外での利益調達法になるうえに、毎日受け取ることができるスワップポイントについて仕組みやリスク回避する方法などをご紹介します。

目次

スワップポイントとは

そもそもスワップポイントとは何なのでしょうか?スワップポイントの概要を見ていきましょう。

スワップポイントは金利差調整額のこと

FXは1つの通貨のみで行うことはできません。

それぞれの通貨の関係の中で、パワーバランスが変化してゆくからこそ、FXは成り立っています。刻々と変動するレートを生かして、買ったり売ったりして損益を発生させることもFXです。

そして、それぞれの通貨の金利の差により、損益が発生することもFXです。

簡単に例えると、まず100万円を銀行に預けようと思ったとします。

日本の銀行に預ける時
  • 年率:0.1%
  • 年に1000円の利息がつく
アメリカの銀行に預ける時
  • 年率:1.5%
  • 年に150ドルの利息がつく

1ドル100円の計算だとしてもアメリカの銀行に100万円を預ける方が、年率が高くより多くの利息が受け取れるのでお得になりますね。

海外FXにこの流れを置き換えてみます。

計算式
日本円の金利:0.1%
アメリカの金利:1.5%
1.5%-0.1%=1.4%

1.4%の金利の差が発生し、これをスワップポイントと言います。少額ではあるものの、コツコツ積み重ねれば大きな利益となる魅力的なものです。

米ドル/円で10,000通貨の買いポジションを保有
  • 100万円の利息:年1,000円
  • 1万ドルの利息:年150ドル(15,000円)

スワップポイントは15,000-1,000÷365=38.35円

スワップポイントは毎日決められた時間に加算されることになっていて、ポジションを保有したまま翌日まで持ち越すことで加算されます。だから金利の差を365日で割る必要があるのです。

FX業者でスワップポイントは異なる

スワップポイントは金利差の調整額のことですが、金利差=スワップポイントではありません。

FX業者ごとで設定が取引している銀行が異なる=設定金利が異なるため、同じの通貨ペアでも業者Aと業者Bではスワップポイントが異なるのです。

各国の政策金利状況

政策金利とは各国の主要金融機関が民間の金融機関へ融資をする時の金利のことです。政策金利は世界各国の政策金利が基準にされています。

国名政策金利金利変更幅
日本日銀政策金利-0.10%▼0.10%
アメリカFF金利2.00~2.25%▼0.25%
ユーロ短期買いオペ応札金利0.00%▼0.05%
イギリスレポ・レート0.75%△0.25%
オーストラリアキャッシュレート1.00%▼0.25%
ニュージーランドオフィシャルキャッシュレート1.00%▼0.50%
カナダ翌日物金利1.75%△0.25%
スイス3ヵ月LIBOR-0.75%▼0.25%
南アフリカレポ・レート6.50%▼0.25%
トルコ1週間物レポ金利16.50%▼3.25%
メキシコ銀行翌日物レート8.00%▼0.25%

日本の政策金利は0.10%ですが、高い金利にしてより多くの資金を集めたい銀行や資金を集めるよりも利息を削減したい銀行など銀行の意向によって金利が変わります。

日本の銀行の定期預金の金利

  • オリックス銀行◇0.35%
  • SBJ銀行◇0.50%
  • 楽天銀行◇0.03%
  • 東京スター銀行◇0.25%
  • みずほ銀行◇0.01%
  • 三菱UFJ銀行◇0.01%

条件などがある場合もありますが、基本的にこのように銀行によって設定金利は違っています。

もちろん日本国内の銀行だけの話ではありません。海外の銀行も同じように金利政策を基準にして金利を設定しているので、銀行による差は出てきます。

FX会社がどこの銀行と取引をしているかによって、スワップポイントにも差が出てしまうということになります。

海外FXでスワップポイントで利益を出す方法

もしスワップポイントを狙った取引をしようと思うならスワップポイントが高い通貨を買い、売らずに長く保有しておくトレード方法になります。

スワップポイントで利益を出すコツ

  • 得られるスワップポイントを計算してみる
  • 買う通貨の国の経済状況や政治などの状態を確認する
  • 通貨ペアのトレンドを確認する
  • リスクの水準を予め決めておく
  • レバレッジは抑えめにする
  • 為替レートにまどわされない

通貨ペアのトレンドを確認することは、為替差損が大きくなり損失が出ることを避けるためにも役立ちます。

ポジションを保有した後にトレンドが変わってしまった時は、一度処分してもう一度立て直すことも必要です。

スワップポイントを狙う時はレバレッジを抑えてロスカット対策をしておきます。基本的に長期保有のスタイルでの取引になるので、為替レートの動きには惑わされすぎないようにしましょう。

海外FXでスワップポイントを狙った取引の例

  • 100万円分のポジションを保有・レバレッジ10倍(1ドル100円)

100万円×10倍=1,000万円

  • 1,000万円×38.35×365=125,000円/年
  • 10万通貨の取引ができる

日本の銀行に預金しても利息はたった1,000円ですが海外FXなら125,000円もの利益になりました。

スキャルピングやデイトレードとはちがって、長くポジションを保有して取引を行っていくスタイルなので資産運用のようなものですね。

スワップポイントを狙うとリスクもあるのか

もちろんメリットばかりではありません。スワップポイントを狙った取引では、 為替差損が出てスワップポイント以上の損失になるリスクもあります。

先ほどは1年間で125,000円のスワップポイントを受け取ることができたケースでしたが、円高になってしまい1ドル100円ではなく95円になったとします。

  • 利益が出ている時:レバレッジ10倍の1,000万円(10万ドル)
  • 円高になった時:10万ドルが950万円に!

なんと50万円の損失が出てしまいました。

たとえスワップポイントで125,000円の利益が出ていたとしても、50万円の為替差損が出てしまえば37万5千円の損失が出ていることになります。

金利の逆転も同じです。政策金利の変更でスワップポイントも変わるので、受け取る金額が減ったり、反対に支払う必要が出てきたりリスクがあることを忘れてはいけません。

政策金利が高い通貨は通貨の価格が下落した時の損失も考えておかなければいけません。

インフレを抑えるために政策金利を上げている国やばらまき対策を行っている国の通貨はとてもリスクが高いので避けるべきです。

実際に筆者がXMでトルコリラの取引を半年続けた結果があるので気になった方はぜひご覧ください▼

スワップポイントのリスク回避方法

海外FXでスワップポイントを狙った取引をする時は、リスクもあることはお話ししましたが回避する方法ももちろんあります。

1.基本的に売りポジションを取らないこと

金利の高いメキシコペソやトルコリラなどでスワップポイントを稼いでいるなら、基本的に下がったとしても売りポジションを取らないようにします。
もし売りポジションをとってしまうとマイナススワップになる可能性が高く損失が出てしまうこともあります。

2.マイナススワップ対策も取っておくこと

スワップポイントを狙った取引をする時に予め円高に備えた投資にしておくには、売りポジションでもスワップポイントがもらえる通貨ペアにすることです。
マイナス金利が続いていて日本の金利の方が高い通貨を探してみましょう。

3.レバレッジをかけない・かけすぎない

スワップポイントを狙った取引をする時は、レバレッジをかけすぎないようにしてロスカットを回避します。

でもこれでもやっぱり大きな損失が出てしまうリスクはまだ残っていますよね。
そんな時はスワップポイントサヤ取りという方法を使います。

スワップポイントサヤ取りとは

プラススワップが大きいFX会社で買って、マイナススワップが小さいFX会社で売れば金利の差額を毎日受け取ることができます。

買う時は買いと売りの両建てをします。両建てしているので為替変動によるリスクがなくなります。

スワップポイントのサヤ取りの例
◇トルコリラ/円を買いと売りで1万通貨90日保有【買い】
含み損:1万円
スワップポイント:+10,800円【売り】
含み益:1万円
スワップポイント:▼7,650円

この取引では為替差損は±0で、スワップポイントは差額で+3150円になっています。

サヤ取りで買いと売りの両建てをしておけば、価格が変わってもプラマイ0なので資金に影響がないのは大きなメリットですね。

ではどのFX業者が両建てできるのかチェックしておきましょう。

FX業者同一口座複数口座異業者間
XM××
Axiory
TitanFX
FBS
HFMARKETS××
Tradeview
ランドFX××
iFOREX××

中には両建てを禁止しているFX業者もあります。基本的にボーナスなしのところはすべての両建てが可能です。

スワップポイントのサヤ取りではAxioryやTradeviewをおすすめします。

海外FXのスワップポイントの時間

スワップポイントは決められた時間加算されるとお話ししました。
土日の加算はなく、後日まとめて加算されます。

海外FX会社ロールオーバー(夏)ロールオーバー(冬)
XM5:50~6:056:50~7:05
Axiory平日5;59~6:04
土曜日5:50~6:04
平日6:59~7:04
土曜日6:50~7:04
Tradeview5:55~6:056:55~7:05
HFMARKETS9:009:00
TitanFX5:55~6:04、(メジャー通貨)5:59~6:016:55~7:04、(メジャー通貨)6:59~7:01
LandFX5:596:59
iFOREX9:009:00

※夏時間・冬時間に変わるタイミングは、3月25日~3月31日、冬は10月25日~10月31日

そして海外FXのスワップポイントは土日なしの水曜3倍です。FX業者によっては木曜日や金曜日に加算されるところもあるようです。

月曜日1日分受取
火曜日1日分受取
水曜日3日分受取
木曜日1日分受取
金曜日1日分受取
土曜日なし
日曜日なし

水曜日に加算のケースならこのような流れになります。
ゴールデンウイークなどの大型連休の時は、続いた連休の日数分が指定の曜日に加算されることになります。

スワップポイントで選ぶ時のおすすめ海外FX業者3選

ポジションを長く保有してスワップポイントによる不労所得を目指す時に選ぶなら、3つの海外FX業者がおすすめです。

  1. TitanFX
  2. AXIORY
  3. XMTrading

TitanFX

TitanFX公式サイト

ボーナスやキャンペーンはありませんが、低スプレッドで最大500倍のレバレッジを実現している海外FX会社です。

通貨ペアも豊富で貴金属・株式CFD・株式銘柄・商品CFDなどがあります。

  • ユーロ/チェココルナ→567,087円
  • ユーロ/南アフリカランド→1,551,250円
  • ポンド/トルコリラ→112,584円

最近では上記のスワップポイントが高くなっていて、1年運用するとこれだけのスワップポイントが受け取れます。

TitanFXの特徴

最大レバレッジ500倍取引通貨44種類
同口座両建て複数口座両建て
異業者両建てサヤ取り

TitanFXで現在のスワップポイントを確認する時は、MT4プラットフォームの左上にある気配値表示から仕様をクリックすれば表示されます。

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AXIORY

AXIORY公式サイト

日本語対応力が抜群で、スプレッドが狭いことで人気の海外FX会社です。最大レバレッジは400倍ですが、取引制限がなくロスカット率も20%と低くなっています。

通貨ペアは貴金属・株式CFD・株式銘柄・商品CFDなど豊富。通貨だけなら61種類ですが、CFDなども全部合わせると78種類もあります。

  • スイスフラン/南アフリカランド→1,140,260円
  • ドル/ルーブル→678,535円
  • ドル/南アフリカランド→420,000円

最近では上記のスワップポイントが高くなっていて、1年運用するとこれだけのスワップポイントがもらえます。

AXIORYの特徴

最大レバレッジ400倍取引通貨78種類
同口座両建て複数口座両建て
異業者両建てサヤ取り

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XMTrading

XM公式サイト

日本で海外FXの取引をしているトレーダーには1番人気のある大手FX会社です。

通貨ペアは為替で57種類で他にもCFD商品などの取り扱いもあり、海外FXの初心者からスワップポイントを狙う人・プロトレーダーまで幅広く利用できる体制が整っています。

  • 米ドル/トルコリラ→1,766,235円
  • ユーロ/南アフリカランド→485,450円
  • 米ドル/南アフリカランド→174,105円

最近ではトルコリラや南アフリカランドなどのスワップポイントが高くなっていて、1年運用するとこれだけのスワップポイントが受け取れたという報告結果もあります。

XMの特徴

最大レバレッジ1000倍取引通貨57種類以上
同口座両建て複数口座両建て×
異業者両建て×サヤ取り×

XMは総合的に見ておすすめの海外FX会社ではあるのですが、他のおすすめ海外FX会社と比べると禁止行為などの制限があるのでスワップポイントを狙う時はよく条件を確認してから利用することをおすすめします。

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スワップポイントについてのまとめ

海外FXにおいてスワップポイントとは、「通貨の金利の差から生じる損益のこと」になります。

  • FX会社によってスワップポイントはちがう
  • スワップポイントは変動する
  • スワップポイントで損をするときもある
  • 土日の分は水曜日(木・金)にまとめて加算される

一般的なFXとちがって長期間ポジションを保有することで、スワップポイントを積み上げて利益を出していく手法ですが損失があるリスクを忘れてはいけません。

FXというよりも資産運用のようなスタイルで、一部のトレーダーからは不労所得とも呼ばれています。

預金をして利息を狙うよりもFX口座に入れておいた方がバックが大きくメリットはありますよ。

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この記事を書いた人

FXコンペア管理人のアバター FXコンペア管理人 専業トレーダー

海外FX専業トレーダー|月間最高利益3,000万円

まだまだ認知度の低い海外FXを身近に、そして安心して利用できるよう独自で調べた最新情報をインプット・アウトプットするための情報サイトです。

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