XMのVPSは、仮想サーバー上にMT4をインストールし、その上でトレードするサービスです。
VPSを利用するとXMのトレード環境をさらにレベルアップすることができます。
- 条件次第では、無料で使える
- より高速の通信と、高い約定力を実現できる
- 24時間MT4を起動できるので、自動売買に有利
- スマホでも、フルスペックのMT4にアクセスできる
それでは早速、XMのVPSについて詳しく見ていきましょう。
XMのVPSとは?
VPS(virtual private server)を直訳すると、仮想の個人サーバーとなります。
VPSは、FXだけでなく、広く一般的に使われているもので、例えばレンタルサーバーなどもVPSの仲間になります。
VPSの大きなメリットは、仮想サーバー上にアプリケーションをインストールすることができることにあります。
ピンと来られた方もいらっしゃると思いますが、FXにおけるVPSの活用方法は、仮想サーバーにMT4をインストールした上で、例えば自動売買プログラムを24時間休みなく走らせることなどが挙げられます。
XMでもVPSのサービスを展開しています。XM自体はサーバーのレンタルのようなことは行なっていないのですが、 XMと提携しているBeeks社のサーバーと契約し、VPSを行うことになります。
条件次第で無料で使える
XMのVPSは、基本的には有料のサービスです。1ヶ月$28で借りることができます。
しかし、以下の条件を満たしていれば、無料で使うことができます。
- XMにある口座残高の合計が、$5,000以上ある
- 毎月の取引量が、5ロット以上ある
2つの条件を両方とも満たしている時には無料で使うことができます。
しかし、どちらか片方でも条件から外れてしまうと、月額料金が発生します。
また、口座残高が0になった場合、VPSは自動的に削除されますので、注意が必要です。
ここまでは、XMのVPSについて概要を確認してきました。
次は、どのようにVPSを活用することができるのか、メリットを見ていきましょう。
XMのVPSを利用するメリット
VPSがなくとも、パソコンやスマホにMT4をインストールすれば、快適なトレード環境を作ることが可能です。
しかし、VPSを使うことで、よりハイスペックなトレード環境が見えてきます。
早速XMのVPSを利用するメリットをご紹介します。
通信速度の速さや、より高い約定力
FXでは狙ったレートで約定することはとても重要です。
スキャルピングなどの短期売買や、EAなどを使った自動売買、さらに、取引数量が大きくなればなるほど、通信速度の速さや約定力の高さは、無視できない問題になります。
インターネット通信は高速になってきているとはいえ、物理的な距離の影響を受けてしまいます。
しかし、VPSで使うBeeks社のサーバーは、XMと距離的に近い関係にあり、より高速の通信と約定を実現することが可能です。
スマホでも、フルスペックのMT4が使える
通常であれば、トレードはパソコンやスマホにインストールされたMT4を用いて行います。
それぞれのMT4は独立していて、同期されていません。
しかしVPSでは、仮想サーバー上のMT4にアクセスしてトレードを行います。
サーバーにアクセスしさえすれば、どのパソコンでもスマホでも、同じ状態のMT4でトレードできます。
チャートに設定しているラインなどのオブジェクトやインジケーター類、そして通貨ペアの表示は、できればどの端末から開いても同じ状態が良いですよね。
VPSは、いくつかの端末を使ってトレードする人にとっては、とても便利なサービスです。
また、スマホやタブレット用でのトレード環境にも、VPSは大きな効果をもたらします。
スマホやタブレット版のMT4も、使いやすくて便利なアプリですが、機能は制限されています。
例えばEAなどの自動売買を行うことはできません。
しかし VPSを使ってスマホからMT4にアクセスすれば、パソコン版のフルスペックのMT4を、スマホで操作することが可能になります。
停電や災害に強い
例えば近くに雷が落ちたりすると、自宅のパソコンだとクラッシュしないか心配になりますね。
雷だけではなく、自然災害に対しては、個人ができるリスク対策には限界があります。
しかしVPSの場合は、Beeks社のサーバー上にMT4を置いていることになります。
使用しているパソコンが故障したとしても、トレードに使用しているMT4に被害が及ぶことはありません。
災害に対するリスク対策としても、VPSは優れています。
自動売買では圧倒的有利
自動売買の1つのメリットは、ルールに合致したトレードポイントがあれば、私たちが寝ていても仕事をしていても、休みなく自動でトレードをしてくれるところにあります。
自動売買のメリットを実現するためには、パソコンを立ち上げて、MT4が起動している状態を維持しなければいけません。
その場合は、電気代もかかるし、パソコンの消耗も大きくなります。
また、OSや他のアプリの自動アップデートなどがあり、予期しない再起動や、トレードの中断が起きる可能性もあります。
しかしVPSであれば、サーバー上のMT4が休みなく起動してトレードしてくれます。
自宅のパソコンであれば起こりうるリスクを、排除することができます。
また、パソコンを立ち上げ続ける必要がないので、電気代も節約できます。
ハイレバレッジのスキャルピングでも強さを発揮
スキャルピングは、細かく値幅を取っていく手法なので、速い通信速度や高い約定力は重要です。
取引するロット数が大きくなればなるほど、数pipsでも大きな金額になるので、注文が滑っていてはトレードが成り立たないと言えるでしょう。
VPSで使うBeeks社のサーバーは、XMと親和性が高く、高速の通信と高い約定力を、安定してトレーダーに提供してくれます。

XMの最大レバレッジ倍率はどのくらいですか?

XMでは最大888倍のレバレッジで運用できる。
XMのレバレッジルールは別記事を参考にしてな
XMのVPSを利用するデメリット
パワフルなトレード環境を構築できるVPSですが、パワフルさゆえの問題もあります。
ここではVPSのデメリットを見ていきましょう。
契約に月額料金がかかる場合がある
繰り返しになりますが、VPSは基本的には有料のサービスです。
無料の条件を満たせるのはある程度経験と実績のあるトレーダーということになるでしょう。
無料条件が適用されない場合は、月額$28の使用料金がかかります。
裁量トレーダーにはオーバースペックな面も
VPSを利用すれば、さらに上のレベルのトレード環境が手に入ります。
しかし、本当にそこまでのスペックが必要かは、トレードスタイルにもよります。
裁量トレードがメインのスイングとレーダやデイトレーダーであれば、VPSはオーバースペックになるかもしれません。
XMのVPSまとめ
ここまでXMのVPSの特徴を見てきました。
VPSという言葉を初めて聞いた、という方もいらっしゃるかもしれませんが、面白そうなサービスだな、と思っていただけたのではないでしょうか。
自動売買やスキャルピングをメインでされている方であれば、挑戦する価値は高いです。
また、裁量トレードメインの場合でも、VPSのサーバー上にMT4を置くので、どの端末からでも同じ設定のチャートにアクセスでき、インジケーターやラインをその都度直す必要がありません。
XMでは条件次第では無料で使うことができるので、導入を検討しても良いかもしれませんね。
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